教員採用の勉強会(注意点)
こんにちはペンギン太郎です。
今回は勉強会についてお話ししたいと思います。
多くの学校で学生に勉強会を開いて、モチベーションを保つことを勧めます。しかし、べんきょうかいには多くのデメリットがあることを認識していない人も多いです。
今回は私の体験をベースに勉強会の注意点と正しい使い方を紹介します。
私は3回教員採用試験を受験しましたが、一度も勉強会に参加したことがありません。
一方、ほとんどの学生は教育実習のクラスや大学の教員採用講座の友人といった面々でグループをつくり、教職教養対策や集団討論、模擬授業に取り組んでいました。(各グループとも10人くらいずつ。)
結果はどのようになったかというと、毎年1グループから1人正式採用されるかされないかといった状況で、ほとんどのグループは1次試験(筆記試験)で全滅していました。
では、何がいけなかったのでしょうか。外から見ていて感じたこととして、
①全員がしっかり予習している場合が少なく、できる人の独演会となったり、そもそも勉強するまで至っていない。
②予定がだんだん合わなくなって、集まれないあるいはノルマをこなせない。
③仲間内で固まってしまって、仲間内でウケる授業になってしまう。
といったことがあります。
以上のことから、いえることとして
Ⅰ、筆記試験対策は自分でやる
必要な分野や苦手な部分は人によって異なる。勉強会で他人に教えることも勉強にはなるが、それ以上に無駄な時間が多い。筆記対策(暗記→問題を解く→復習)のサイクルは自分一人でこなすようにしましょう。一緒に集まる仲間も試験では敵です。
Ⅱ、筆記試験が終わるまでは、あまり集団討論・模擬授業をグループでやらない
2次試験では集団討論・模擬授業を課す自治体が多く、1次試験後から初めては間に合わないのは事実です。しかし、模擬授業の対策は教育実習が兼ねていますし、教職教養の知識がおぼつかない段階で集団討論をやっても内容に深みがないので生産的な集団討論になりません。
最も重要な視点として、1次試験(筆記試験)に合格しないといくら対策しても無駄です。
筆記試験に比重をおいて、徹底的に対策しましょう。筆記試験対策が必ず2次試験対策にも生きます。
Ⅲ、グループ内練習1、専門家の意見3でやる。
授業を受ける生徒の感覚に近いという意味では、仲間内で行う模擬授業は効果的です。特に教育実習対策にはもってこいです。しかし、教員採用試験における模擬授業は現役教員や校長が評価します。学生のよいといっても、採点者にとっては最悪かもしれません、
仲間からの評価が高くなくても受かればいいのです。
グループ内で練習する前に、大学の教授から徹底的に指導案の指導を受け、模擬授業の基礎を固めましょう。
そして、教科教育法の科目の教員や教育実習科目担当の先生、教育実習先の先生など最低6人は目上の方に見ていただいて、受かる模擬授業のスタイル
を確立しましょう。その上で、子どもの視点や斬新な方法を求めて仲間内で練習しましょう。
とはいえ、辛さを共有しともに頑張れる友人の存在は大切です。また、モチベーションや勉強ペースの管理にも役立て、メンバーがよければ気を抜けないという緊張感を生めます。
真面目なメンバーを集め、上記の注意点を守った上ならその勉強会は有意義なものになるでしょう。