面接前に必ず見るべき5つの資料(公務員編)
こんにちは、ペンギン太郎です。
今回は面接試験の前に必ず見ておかなければいけないものを紹介します。
当たり前のものから、意外とほかの人が見ていなくて差のつくものまで紹介しますので、是非参考にしてください。
端的に言って、見なければいけないものは以下の5点です。
①受験自治体の募集要項
②受験自治体の説明会資料
③受験自治体の総合計画
④受験自治体の人材育成方針
⑤「受験自治体名+課題」と検索して出てきたHP
一つずつ解説したいと思います。
①募集要項
これは言うまでもありませんが念のため。
募集要項には多くの場合、どのような人材がほしいかが明記されています。
最低限、抑えるようにしましょう。また、当日の時間や持参するもののチェックも忘れずに。
②説明会資料
説明会資料は情報の宝庫です。
説明会に必ず行かなければならないわけではありませんが(私は行ってません)、資料は必ず入手してください。(多くの自治体はHPに資料を掲載してます。)
説明会資料には、人口、立地、市の鳥・木・花、歴史、イベント、特産物、市の抱える課題、市の取り組みなどが端的にまとめられています。面接の際に面接官は、最低限こうしたものは説明会資料に書いたのだから知っているというスタンスできます。なので、最低でも説明会資料に書かれている内容は覚えておくようにしましょう。
③総合計画
どこの自治体も長期的な計画を議会が策定しています。
公務員はその計画に則って仕事を行うことになるので、総合計画を知っていることは大切です。このあたりから資料を見る人が減ってくるので、他の受験者との差がつくようになってきます。
総合計画には説明会資料に書いてあった市の現状、課題、見通しなどか詳細にまとめられています。その内容を熟読することで、面接官とのやりとりをかなり楽にこなせるようになってきます。
多くの自治体では総合計画の本体と簡潔にまとめた概要版を作成しています。
概要版でいいので熟読しましょう。
④人材育成方針
人材育成方針は必ず自治体のHPに掲載されています。
人災育成方針には、市役所がどのような人がほしいか、どのような人材に育てたいか、もっと言えばどんな人と仕事をしたいかが明記されています。これを見ない手はありません。
多くの人はここまで確認することはしませんので、圧倒的に差がでます。
⑤「受験自治体名+課題」と検索して出てきたHP
①~④については、自治体の出している情報です。それだけだと、面接官ももっている情報だけです。よく勉強しているという印象は与えられますが、驚きはありません。
「受験自治体名+課題」と検索して出てきたHPの中には、受験自治体の課題について学者や企業が分析した情報が掲載されています。そうした、民間視点の情報を持つようにしましょう。
以上が必ず見ておくべき資料です。
このほか、余裕のある人は自分が大学で学んだ内容につながる課題を調べたり、議会の議事録などまで見ておくといいです。
加えて、B日程以降の市役所などは市長の選挙公約を確認しましょう。最終面接を市長と副市長が参加して行うことが多いので、好印象を与えることができます。
上記の資料を確認して自分なりに受験自治体の課題と対策をいえるように頑張りましょう。
教養試験のヤマをはる(市役所限定)
こんにちは、ペンギン太郎です。
今回は、公務員試験勉強においてヤマを張るべき分野を紹介したいと思います。
教養試験と言っても科目が多く、すべてやるのは大変です。優先してやるべき分野を皆さんに紹介したいと思います。
・自然科学
文系学生にとってすべてやるのは大変なのであきらめも肝心です。
①数学
数学で出題されやすい分野は、四則計算や確率、2次関数です。特に2次関数が多く出題される傾向にあります。また、高校の数学Aの範囲は数的処理にも生きるので確認しておくことをお勧めします。反対に、微分積分・指数対数関数・ベクトル・数列などはB/C日程ではほとんど出題されません。過去問500の問題でも後回しで構いません(時間がなければやらない。できるだけできるようには)
②物理
運動と電気の出題が多いので、優先的に取り組みました。
③化学
化学式の出題が多い。主要な物質の化学変化と化学式は覚えよう。
④生物
人体の出題が多い。
⑤地学
気候と地震の出題が圧倒的に多い。フェーン現象やP波、S波などは頭に入れよう。そのあとに、地層をやっておくとよい。
・人文科学
歴史の類は細かく覚えることよりも、流れをつかむほうが大切。おススメは以下の2つ。
学習まんが 日本の歴史
学習まんが 世界の歴史
この2つは小学生向けながら、センターレベルまで対応できる内容となっている。一冊108円でブックオフでそろえることができる。
また、細かい内容まで踏み込むなら、学研のハンドブック要点整理シリーズが使える。
①世界史
大航海以降の出題が多い。最低限やるべきこととして、中国・インドの王朝が複雑なので、王朝の順番と各王朝の主要な王様を年表にまとめよう。おススメの教材は、
タテから見る世界史(斎藤整 著)
②日本史
ペリー来航以降の出題が多い。縄文から古墳はほとんどやる必要がない。全体的な流れを意識できるように。漫画のほかに、
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本
の近代以降を読んでおくといいでしょう。
③地理
貿易に関するものが多く出る。主要な輸入・輸出品目を抑えるようにしよう。
以上の分野を優先して勉強すると出題の可能性が高く、ロスを少なくできます。
公務員試験で合格するための教材
こんにちは、ペンギン太郎です。
今回は、市役所の受験に向けて行った勉強を紹介します。
私は受験する年の4月に勉強を開始しました。受験した自治体は教養試験のみの自治体を受験しました。まず言っておきますが、
教養試験だけの市役所なら3か月勉強すれば受かります。
では、具体的な勉強法を紹介します。
使用した教材は、
・市役所上・中級 教養・専門試験 過去問500
・公務員Vテキスト の自然科学
・公務員試験 受験ジャーナル
以上の6つです。使用した順に掲載しました。
市役所上・中級 教養・専門試験 過去問500は、真っ先に仕上げました。教養試験350題を頑張って3日で解き切ります。解き方としては、判断数理や文章読解など通常時間のかかるものは一問4分、世界史など考えて答えても変わらないものは1問1分で解きました。
重要なのは後で復習しやすくすること。
問題を解く際には〇・△・×をそれぞれつけます。〇は解答に自信があるもの、△は自信がないもの、×はわからなかったものにつけます。(×の場合は解答しない)〇つけの際には、実感と実際があっているかを確認します。△・×だったものは、解説を見ながら高校の教科書や参考書にあたりながら復習します。〇をつけたのに間違ったものは重症なので重点的に復習します。
一通り終わったら苦手な分野があぶりだされるので、その部分を補強する参考書を買うと効率がいいです。(私は自然科学が苦手でした)
この教材は市役所で出題される最高レベルの問題を集めているので、初めからすべてできる必要はありません。それよりも、復習を丁寧に行い身に着けるという意識で。
試験までにすべての問題が〇の実感を持てるよう、3週ほどやります。
受験自治体の公務員試験研究会 (編集) の参考書は、自治体によって差はほとんどないので複数自治体受ける際も一冊買えばいいです(論述などの過去問の内容だけ異なる)
この教材は、各科目で必要な基礎的な内容がコンパクトにまとまっています。また練習問題も掲載されているので便利です。公式などの確認に最適です。(過去問500と異なりすべて解く必要はなし)
Vテキストは、苦手な科目のみ購入するとよいでしょう。問題は少ないですが、解説はコンパクトにまとまっています。ただし、基本的には高校の教科書のほうが丁寧なのでどうしてもわからない科目は高校の教科書を引っ張り出してきたほうがいいです。
民法など法改正の激しい分野は最新版を購入すべきですが、自然科学など普遍的な分野は過去のものでもいいです。(なお、ブックオフだと最新版を100円から200円で買えます。)
公務員試験 受験ジャーナル は、市役所の教養試験の予想問題が掲載された号のみ手に入れて時間を計って取り組みます。模試がわりになるのでおススメです。大学図書館などで3年分程度こなすといいでしょう。
法科大学院 適性試験 過去問分析+予想問題集・は、教養試験で大きな比重をしめる判断数理・数的処理・文章理解の対策で使用します。過去問500が仕上がったあとに使用します。法科大学院適性試験は判断数理・数的処理・文章理解を各24題・40分でこなす試験なので時間が厳しく、問題も難しいです。はっきりいって、国家公務員総合職の問題より難しいです。これを時間を計って7割は解けるように練習します。このレベルまでこなせば市役所の問題は、かなり楽に解けるようになります。
やり方的には少し厳しいかもしれませんが、全体的に難易度を少し高くして負荷をかけておくと本番で楽になります。また、わからないものは必ず高校の教科書など基礎に戻って復習しましょう。
受験自治体の選び方
ペンギン太郎です
今回は受験自治体の選び方をお話したいと思います。
一口に公務員と言っても、国家公務員総合職、国家公務員一般職をはじめ国会図書館や法制局、地方自治体など様々な試験の区分があります。また、地方自治体と言っても全国に1,724の市町村があり、そのすべてを吟味しきることはできません。ここでは、受験自治体を選ぶ尺度を皆さんに提供したいと思います。
- 全国転勤か地方転勤か転勤なしか
- 初任給
- 難易度
1、全国転勤か地方転勤か転勤なしか
まず、転勤から考えてみましょう。
全国転勤が想定される職種としては、国家公務員総合職(会計検査院、特許庁を除く)、国家公務員専門職(国税局、法務教官、家庭裁判所調査官、税関など)があげられます。特に、国家公務員総合職の場合は海外勤務も含めて考える必要があります。
地方単位での転勤が想定されるのは、国家公務員一般職が主にあげられます。この場合は、全国ではなく関東地方などの特定地域のみが転勤対象です。
県庁や市町村は基本的には当該自治体内での転勤となるため、転居等が必要になることはほとんどありません。
転勤が全くない公務員としては、国会図書館や衆議院・参議院・内閣法制局、会計検査院、特許庁などがあげられます。これらは基本的に決まった場所で定年まで過ごすため転勤はありません。ただし、会計検査院などは出張で全国を飛び回ることになります。
自分が一つのところに留まりたいのか、それとも広い世界で働きたいのかを吟味して考えるといいでしょう。
2、給料
人事院の資料では、国家総合職の大卒の初任給は185000円となっています。
http://www.jinji.go.jp/kyuuyo/index_pdf/starting_salary.pdf
都庁では、大卒初任給は21900円となっています。
http://www.saiyou2.metro.tokyo.jp/pc/training/welfare.html
市役所では、例えば川崎市は201152円となっています。
http://www.city.kawasaki.jp/170/cmsfiles/contents/0000006/6540/252.pdf
地方自治体は地域手当が支給されているため、初任給は国家公務員より高く設定されている場所が多いです。しかし、年を重ねると逆転してきたりします。各市の給与の状況は公開されているので、確認してみると自治体選びの一助になると思います。
3、難易度
一般的に言うと、国家公務員総合職>国家公務員一般職、都庁、県庁、政令指定都市>B日程の市役所>C日程の市役所という難易度構成になっています。
国家公務員総合職や一般職は教養試験に加えて専門試験、論述試験など多数の科目に深い知識を問われます。それに比べて、B・C日程の市役所は筆記試験がマークのみの場合が多く、難易度も比較的簡単です。
ここでは、市役所の難易度について考えていきたいと思います。難易度といった場合に皆さんはマーク試験なのだから倍率が高い市役所が高難度と思っているかもしれません。しかし、それは誤りです。
千歳市役所の筆記試験はspiのみですが、成田市役所は教養試験と専門試験両方が課されます。この時点で千歳市役所のほうが負担が軽いといえます。
このほか、例えば土浦市役所は大学生・大学院生・既卒者でも高卒程度の難易度の教養試験を受けます。ということは、出題される問題も高校生が勉強すれば解ける程度のものとなっているので負担が少なくなっています。
何回も試験があり、面倒な自治体は倍率が高い(比較的)。例えばつくば市のように7月に1次で11月に3次のような場合は敬遠される。(それでも大都市なので倍率は高い)また、体力試験のある市は敬遠されやすく高学力層は受験しないのでねらい目である。
市役所を受験する際は、出題難度(大卒程度・高卒程度)と試験科目を確認してなるべく負担を減らすようにするのが合格への近道です。
高卒枠で一括採用の場合は8割・高卒と大卒を分けて採用する場合は6割5分~7割を筆記試験でとれるようにかんばりましょう。