ペンギン太郎の公務員&教員採用試験に確実に勝つ方法

2018年度に市役所(首席)と教員採用試験に合格したペンギン太郎が、勉強法などを皆さんに紹介します。

人物試験で重要な視点(公務員編)

こんにちは、ペンギン太郎です。

今回は面接や集団討論といった人物試験において、重要だけれども多くの人が見落としがちな視点について綴っていきたいと思います。

 

公務員試験において必ず持っておくべき視点は以下の2つです。

 

①コスト意識

②金のかからないサービスは何でもやる

 

 

解説していきたいと思います。

 

多くの地方自治体は財政が赤字経営であり、今後も人口減による税収減少が見込まれています。よって、少ない予算の中で取捨選択を行って公共サービスを提供することが今後ますます求められます。よって、この視点が欠かせないのです。

さらに注意しなけらばならないのは、ここでのコスト意識というのは「ある程度お金をかけてもそれ以上の効果が見込まれればよい」という類のものではありません。「よりお金をかけずに多大な効果が見込めるか」ということが大切です。

 

例えば、私が受験した自治体の集団討論の課題に「少子高齢化社会の中で市役所はどのような役割を果たすべきか」というものがあり、その中で「若者が住みやすい市にするにはどのような政策をとればよいか」を議論することになりました。(10人で討論し、私を含め2名が合格しました。)

不合格になった人がどのような提案をしたかというと、

子育て支援制度を拡充する

・移住してくる人に給付金を配る

・子どものいる家庭への援助金を増額する

・移住する若者の奨学金の返済の一部を援助する

・東京から大企業を誘致して雇用を創出する

といったものでした。

 

私は以下のように答えました。

・現在〇〇〇市の行っている小学校の統廃合事業を促進していきます。統廃合が適切になされれば教員の適正配置が進み、教員一人当たりの負担が小さくることにつながり、その分質のよい教育を行えるようになります。質のよい教育を提供できれば、子育て世代の人口流出を防ぎ、流入も期待できるのではないでしょうか。また、学校の運営維持の費用がなくなるので、その分の予算を子育て支援等の他の分野に分配できます。

 

もう一人の合格者は次のように答えてました。

・中学校や地元企業と連携し、職業体験などを通じて地元で働く良さを子供たちに感じてもらう。また、民間企業と連携して〇〇〇市内での起業をしやすくする。

 

また、その後「若者を〇〇〇市に呼び込むためにはどのようにアピールをするか」について議論することになりました。

 

不合格になった人は、

・駅(あるいは電車)にポスターを出す。

・CMを作成する。

・新聞広告

・新しいイベントを作って若者にきてもらう

ふるさと納税で特徴を出し、目につきやすくする

といった提案をしていました。

 

私は以下のように答えました。

・現在〇〇〇市の昼間の人口は夜間人口よりも多い。その主たる要因は、高校が多くあり市外から学生が電車を使って通学しているからである。よって、若者が市内に来るだけの下地はあるのだから、これ以上アピールを行うのではなく交通環境の整備や市内美化などの取り組みにその分の予算を当て、学生が将来住みたいと日々思えるようにしていくべきだ。

 

 

不合格者の回答は、お金を使って人を引き寄せるものばかりでした。「ありきたり」「ばらまき」「財源が不透明」という不合格の3要素がそろっています。

 

それに対して合格者の意見は、具体性がありお金をかけない(「財源意識」)ものになっています。

面接試験の際には、具体性のあってお金をかけない(かかる場合には財源の捻出方法も含めて発言)提案を心掛け、コスト意識をアピールできると合格に近づけます。

 

そのためには、受験自治体の特徴や課題を徹底的につかんでおく必要があります。

pennginntarou.hatenablog.com

以前の記事も併せて読んで取り組んでいただけると、面接でかなりの好印象が得られると思います。